山荘流は
宗範は始め青木宗鳳流を習い、続いて小堀遠州流を修めました。その為点前などは小堀遠州流と非常によく似ています。
ただ宗範はそれまでに広く行われていた草庵(小間)中心の茶道に疑問を感じ、書院(広間)の茶を復興しようと考え、茶道の礼儀によって国を発展させるという主張(「
また宗範は
「茶道は国民道徳に基づき、礼儀を行い、文雅風流を趣味とし、以って身を修め、人に交わる者にして、実に人生処世の要道なりとす」
とも唱えています。
その他に宗範が目指した思想に「
「膽欲大而心欲小 智欲圓而行欲方」
(胆大ならんと欲し、心小ならんと欲す。智円ならんと欲し、行方ならんと欲す)
という言葉から取り入れており、宗範はこの言葉を生前の講演会などで取り上げたことはありませんが自ら設計した松殿山荘の至る所にその意匠を見ることができます。
明治の頃、関西では多くの茶人が全てをお茶の先生や道具屋さんに任せっきりであったといいます。しかし宗範はそれを良しとせず、「亭主が点前などを代理人に任せるのなら、招かれる方も代理人を出席させるべし」と唱え、亭主自ら準備から点前に至るまで行うようやかましく言ったと伝わっています。
また点前を教えることにだけ囚われてしまい、露地の歩き方や、お菓子の食べ方など茶会に招かれた際の基本的な作法が教えられていないと憤り、山荘の創立へとつながっていきます。宗範は茶会を開く為の点前以外の知識を「
その為、当流では入門後3年程度で初等科を修了し、茶会ができるようになることを目指します。色々な点前を覚えることも大事ではありますが、点前だけではなくより実践的な知識を身につけることを目指している流派です。
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